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オランダの球根栽培

 
オランダは人口1,600万人の小さな国です。ドイツとベルギーに国境を接し、北は北海に面しています。首都はアムステルダム。
 

オランダは花と風車と運河の国として、広く知られています。4月から5月にかけて、オランダ北部および南部地方では、チューリップ、スイセン、ヒヤシンスなどの球根花が一斉に咲きそろい、一年中で最も美しい光景が出現します。世界の市場に出回る花の約55%がオランダで生産されており、80%以上がオランダから輸出されています。
商品としての球根の栽培は今からおよそ400年前、ハーレムとその近郊で始まりました。球根栽培はその後、南を中心に北にも広がりました。その結果、ハーレムからライデンにかけての一帯は 'De zuidelijke bollenstreek' (デ・ザウデライクボレンストレーク)、つまり「球根地帯」として知られるようになりました。そして、オランダの人々の多くが長年にわたり、球根の栽培・輸出、関連支援事業など、球根に関わる産業によって家計収入を得てきたのです。球根栽培地域の中心地であることを自ら認じるリッセの町の郵便局では、「デ・ボレンストレークの中心地、リッセ」という消印が誇らしげに使われています。
このリッセを中心とする球根栽培地帯に加え、第2の球根栽培地帯が第1次世界大戦中に北オランダ州最北端にあるアンナ・パウロウナ・ポルダー地方に出現しました。大手の栽培・輸出企業が当時、従来の球根栽培地帯に比べ地価が格安であったこの地方に進出してきたことが発端でした。その後、第2次世界大戦が終わると、この地方での球根栽培は急速に発展を遂げました。さらに、1945年以降には、ノールトオーストポルダー(北東ポルダー)にもチューリップ、グラジオラス、ユリなどの球根を栽培する新たな球根栽培地帯が誕生しました。

球根花の多くは、その明るく、鮮やかな色彩のために、庭や公園で非常に目をひきます。また、花の形や香りなどが持ち味の球根花もあります。オランダではとりわけ、他国から取り寄せた球根を育種、交配し、今日の人気品種を作ることに力が注がれてきましたし、今後も更なる調査、研究が行われるでしょう。球根は耐寒性のあるものとそうでないものとに大別され、耐寒性のある球根は通常、秋に植え付けられ(秋植え球根)、翌年の春に花を咲かせます。一方、暑さに強く耐寒性のない球根は春に植え付けられ(春植え球根)、初夏から秋にかけて花を咲かせます。